リスク分散

『卵は一つのカゴに盛るな』という株の格言がある。もし卵を一つのカゴに盛ってしまうと、そのカゴを落としたときに全てが割れてしまう。しかし、複数のカゴに卵を分けておけば損害を最小限で食い止めることが出来るということだ。

では、実際にはどのように投資をすれば良いのか。それは、業種や銘柄を複数選択して分散して投資をすることだ。ただ分散することが重要であることはイメージが出来ても、素人にとって銘柄選択は非常に大変な作業になるはずだ。そこで、そんなときに役立つ商品がETFなのだ。

ETFは上場投資信託と呼ばれ、投資家から集めたお金を運用の専門家が複数の株式や債券を買って運用する投資信託の一種。通常の投資信託と違って証券取引所に上場しているのが特徴であり、日経平均株価や東証株価指数などと動きが重なるように設計されている。

ETFは、2001年から本格的に取引が始まった比較的歴史の浅い商品だ。株式関連が代表的ではあるが、外国債券や金(Gold)などの価格に連動するものも登場していて、東京証券取引所には約200種類もの銘柄が上昇している。

結局のところ、ETFを購入するということは少額で幅広い銘柄に投資していることと同じことになり、正に分散投資が実現しているのである。例えば、日経平均に連動するETFを購入すれば、225構成銘柄全体に投資をしている状態に近い効果が得られるということである。つまり、日経平均が上がればそれに連動して値上がりするので動きがとても分かりやすいと言える。

ETFは、株式と投資信託の両方の特徴を持ち合わせている。一般的な投資信託の場合は、構成する金融商品の時価総額などを基に1日1回決定される基準価額でしか取引することができない。それに対してETFは、株式と同じように市場で取引され、市場価格はリアルタイムで確認することができる。その為、相場の動きを見ながら即座に売買することができるのだ。また、株式と同様に売買時には手数料がかかる他、信託報酬が必要となる。しかし、信託報酬は一般的に通常の投資信託と比べるとかなり安い場合が多いこともETFの利点の一つと言えよう。