株式の評価方法

株式に関する代表的な指数について紹介しよう。

1、PER(株価収益率)
PERとは、株価をその発行会社の1株当たりの純利益(EPS)で割った値のことである。
PER=株価/1株当たり純利益(EPS)

2、PBR(株価純資産倍率)
PBRとは、1株当たり自己資本(BPS)で株価を割って求めた値であり、株価の相対的水準を判断する為に活用される。
PBR=株価/1株当たり自己資本(BPS)
※1株当たり純資産は簿価ベースで評価される為、土地などの含み資産を多く所有している企業では資産の時価が簿価から大きく乖離している可能性が考えられる。この場合には、時価ベースでの期末時点の自己資本とBPSで用いられている簿価ベースの自己資本とが大きく異なっている可能性があることに注意する必要がある。

3、PCFR(株価キャッシュフロー比率)
PCFRは、会計処理方法の影響を受ける利益ではなく、キャッシュフローとの関係で株価を評価する。特に国際的な株価評価を行う際に各国の会計基準の差を取り除いた比較ができるというメリットがある。
PCFR=株価/1株当たりキャッシュフロー
※但し、この場合のキャッシュフローとは税引後当期純利益+減価償却費のこと

4、EV/EBITDA倍率
EV/EBITDA倍率は、EV(企業価値)を/EBITDA(Earnings before Interest,Taxes,Depreciation and Amortization)で割ったもの。
EV/EBITDA倍率=企業価値/EBITDA
この指標では、企業価値に有利子負債総額+株式鹿総額−現預金が用いられることが多い。またEBITDAには、国内会計基準では営業利益+減価償却費が、SEC基準では税引前当期純利益+支払利息+減価償却費が用いられる。 つまり、企業が生む税引前キャッシュフローとしてEBITDAをとり、その数値を元に企業価値を判断する指標である。またEBITDAは償却費を控除する前の利益指標なので、償却方法の影響を受けない。 償却方法によって当期純利益の値が変わる場合、PERはこの影響を受けるが、EBITDAは変わらないので、結果としてEV/EBITDA倍率は影響を受けないことになる。

5、PSR(株価売上高比率)
PSRとは、株価を1株当たり売上高で割った値である。
PSR=株価/1株当たり売上高
この指標は、利益がまだ十分に出し切れていなかったり、赤字が続いているベンチャー企業の株価評価に用いられることが多い。その場合には、利益を計上するようになる時期も含めて株価評価を行う必要がある。

6、株式益回り
益回りとは、1株当たり利益を株価で割った指標でありPERの逆数となっている。逆数になっている理由は、金利水準との比較を目的としているからだ。分子の1株当たり利益は、予想利益額が用いられることが多い。
益回り=1株当たり利益/株価

7、配当利回り
配当利回りとは、株価に対して年間どの程度の配当があるかを見る指標だ。
配当利回り=1株当たり配当金/株価

8、配当性向
配当性向は、税引後当期純利益に対する支払配当金の割合のこと。これは、配当の支払いがどれだけの余力をもってなされているかを表す指標である。
配当性向=配当金/純利益=1株当たり配当金/1株当たり純利益(EPS)

9、イールドスプレッド
イールドスプレッドは利回り格差と訳され、長期債の利回りから株式益回りを差し引いた値を使用する。
イールドスプレッド=長期債利回り−株式益回り ※イールドスプレッドの拡大は、株価が金利水準に比べて割高になっていると判断できる。