配当割引モデル

配当割引モデル(DDM)とは、理論株価が将来配当の期待値の現在価値の合計であるとする考え方だ。 しっかりと理解するには相当な勉強が必要になる為、ここでは概要のみ説明しておこう。 この考え方は、株式だけでなく債券価格の評価にも使える。

では、株式についてキャッシュフローの現在価値という観点から評価するにあたって、株式の生み出すキャッシュフローの性格について債券と対比する形で考えて見ることとする。 債券の場合はキャッシュフローは毎期に支払われるクーポンと償還金額からなっており、これらの支払額は契約によって定められている。

これに対して株式の場合は、クーポンに対応するのは毎期の配当になる。ただこの配当金額は企業の業績によって上昇したり低下したりして不確実だ。最悪の場合は無配の可能性も十分に考えられる。また、株式は債券と違って満期がないので、投資収益を確定するためには売却する必要がある。このように投資家が将来受け取るキャッシュフローの額が不確実である為、株式投資は債券投資よりもリスクが大きくなっているのだ。

以上の理由から、債券の場合と同様に株式の現在価値を求める場合には、割り引かれるキャッシュフローは確定した値ではなく、あくまでも期待値となっている。そして株式のほうが債券よりもリスクが高い為に、投資家が要求する収益率(=割引率とも表現する)も高くなると考えられている。