ETFの魅力、及び一般の投資信託との違い

まず投資信託とは、投資家から集めた資金をまとめて専門家が国内外の株式や債券などに分散投資を行い、その儲けを投資家に分配する商品。

それに対してETF(上場投資信託)は、株式のように証券取引所に上場されている投資信託で、日経平均株価やTOPIXなどの指数に連動するように設計されている。

では、具体例を用いて違いを説明します。

まず最低投資金額について。投資信託は500円や千円という少額から始めることができる金融機関もある。一方のETFは1万円以上の銘柄が多く、投資信託ほど少額で投資することはできない。また、国内外の債券や株式などを組み合わせて運用する分散投資は投資信託のほうが容易にできると言えるだろう。

ETFは国内債券に連動する銘柄が上場しておらず、ETFだけでは全ての資産の種類をカバーすることはできない。また、価格変動リスクを抑えるのに有効とされる時間の分散を機械的に行う積み立て投資もETFの場合は株式累積投資(るいとう)が買えるだけで選択肢が限定されてしまう。

そんなETFではあるが、活用次第ではとても魅力ある商品と言える。そのメリットとしては、証券取引所に上場されており、株式と同様に売買が可能ということだ。取引時間中はリアルタイムに価格が変動する為、機動的に売買をしたい投資家には人気である。

一方で投資信託は売買注文を出しても実際にいくらで売買できたのかは翌営業日にならないと判明しない。これはブラインド方式をとっているからだ。

ETFの魅力はこれだけに留まらない。個別企業の株式のように経営破たんのリスクがないことだ。これは、個別株に投資する投資家からも近年は注目度が高まっている理由だ。

更に、保有期間中に投資家が負担する運用管理費用である信託報酬についても比べてみよう。投資信託では近年、日経平均株価に連動する商品について大幅に値下げが断行されているものの、ETFの方がかなり安い状況だ。

特にTOPIXに連動する銘柄では、まだ年0.13%程度の大きな差があるのが実情だ。小さな差と思う人もいるかもしれないが、投資は金額が大きいのでこの差を侮ってはならない。投資金額が100万円とすればその差は1300円。長期投資をするのなら10年で1万3000円の開きが出てしまう。運用益は不確定であるが、投資コストは確実に負担する必要があるものだ。コストパフォーマンスを考えればETFで上手く売買をする投資家は大変賢いと言えるだろう。